上島珈琲にて嫉妬に狂う
※この記事は↓の続きになります
「明日、出会い系アプリで仲良くなった子と会うんだよ」
はじけるような笑顔で先輩はそう言った。
正直驚いた。
それと同時に「ああ、話し盛る癖まだ治ってなかったんだな」「虚言癖に効くお薬ってないのかな」などとも思った。
しかし先輩のとても嬉しそうな語り口を見るにどうやら本当のようだ。先輩が真実を語るなんて。
先輩は話を続けた。
「写真交換もしたんだけどすごいかわいい子でさ、見てくれよ」
スマホに写ったその写真を見てみた。
え!?めちゃくちゃかわいい?!!?
なんだこれ!?
人気アイドルグループにいてもおかしくないレベルだ。
先輩はとても満足げな顔をしていた。
私は暗い感情の芽生えを感じた。
ここで先輩を亡き者にして俺が代わりに…
その後も先輩はデートプランどうしようだのなんだのマシンガンのように話し続けていたが、○意の波動に目覚め掛けた私の耳には何も届かず、
「先輩…ラーメン二郎デートが流行ってるらしいすよ…(虚言癖)」
帰り際にそう声を絞り出すのが精一杯だった。
その後、私が体調不良になってしまったこともあり先輩とは連絡を取れていない。
先輩は上手く行ったのだろうか。
うちの会社は明日から仕事初めだ。
久しぶりに先輩と会う。
先輩…洗いざらい全部吐いてもらいますよ…(暗黒微笑)